こんにちは。インモラリスト小児科医でおなじみのイルリキウムです。
子どもたちから風邪をもらったのか、痰が絡んだ咳が出ます。さっき咳き込んだら180dBの爆咳(ばくがい)が出てしまい驚きすぎて180dBで「ワァ!!」と叫んでしまいました。隣部屋の方ごめんなさい。
2022年も9月が終わるようで、年始から数えれば4分の3、年度では半分が過ぎ去ったことになります。ヤバすぎ。
ヤバすぎて八ッ場ダムになってしまう前に、今月の我が心象風景を文字にしておきましょう。モジモジくん。門司港。モージー・ロバートソン。(←現実世界ではこんなことばっかり言っています)(←マジです)(←モジです)
ディズニーシー
ディズニー狂いの友人がディズニーシーをアテンドしてくれた。
しかしこれは、「この日にディズニーへ行こう」と計画されたものではなく、都内で会っていたら、途中から「これからディズニーへ行くのはどうか」と提案された結果である。私のようなディズニーと縁遠い者からすると、「思い付いてディズニーへ行く」という行動自体が驚愕のフッ軽ムーヴだ。「これから日本ディアボロ協会の事務所に行ってディアボロの指南を受けないか」という提案の方がまだ現実味を帯びているように思える。
ディアボロ……ではなくディズニーシーに私が訪れたのは、シーが開園したその年が最初で最後であった。いくつかのアトラクションに乗ったことを覚えているが、その中でも強く印象に残っていたのは、マーメイドラグーンにある「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」だ。クラゲが上下動するだけなのだが、海の中を模したトンチキカラフルな空間をふわふわ動くのが楽しかった。よく考えると、私はジェットコースターよりフリーフォールが好きなので、恐らくy軸方向の移動が好きなのであろう。
友人は、私が乗ったことのなかったソアリンやタワー・オブ・テラーなどなどを案内してくれ、それはもう感動的な体験であったのだが、無理を言ってクラゲにも再会させてもらった。クラゲを見た瞬間、私は「クラゲ……」と呟き大粒の涙を、いや海水を流してしまった。何らかのキャラクタではなく、上を下への大騒ぎをしている無機質なクラゲを見て感動の涙を流すなど、およそまともなシーの楽しみ方ではない。
私は、"テーマパークを楽しんでいる人間"を演じられない質である。日本円を支払わなくてはいけない国など、夢の国のわけがないと思ってしまう。友人は、そんな私でも興味を惹かれるようなディズニー豆知識をチョイスして披露してくれた。大変ありがたい。
この日私が最も驚いたのは、チュロスは複数形である、という事実である。すぐにwiktionaryを引いて調べた。マジやん。うわぁ。
電脳チャイナパトロール
株式会社バーグハンバーグバーグの社員である加藤亮氏が手掛ける、「電脳チャイナパトロール」シリーズのTシャツを買った。
職場にはスーツで出勤する必要が無い。私はスーツやYシャツの類が好きではないので、夏場は専らTシャツである。かやたんの3期ビジュアルのやつとか、空気階段の4th単独のやつとか、S&Bのわさびのやつとか、11ぴきのねことか、何かしらのイラストが描いてあるシャツばかり着ている。無地は嫌いだ。
長らく新しいTシャツを買っておらず、20着くらいをぐるぐるぐるぐるどっかーんと着回していたので、晴れて新しいシャツを仲間入りさせることにしたのである。これで21着で着回せるようになった。
それにしても驚くべきは、電脳チャイナのグッズ展開の多さである。"1803点販売中"と書いてあった。
基礎デザインは既に決まっていて、注文が入ってから印刷するのだろうけど、1800点って。笑っちゃうでしょ。教育漢字が1,026字だからそれより遥かに多い。パーカーもコップもウエストポーチもある。えっ、これもしかして、どんなタイトルでもこのくらいグッズ準備されてるのかしら? コレクターオタク破産待ったなし。
篠笛篳篥
私が一番好きな部首は、世の中の多くの人がそうであるように、「たけかんむり」である。きっとあなたも好きでしょう、たけかんむり。東陽町で100人にインタヴューをしたら71人が「たけかんむりが一番好き」と答えるに違いない。
「竹」という漢字が好きだ。一見して象形文字だということが分かるフォルムでありながら、この、左右のパーツが異なるフォルムを持つ、アシンメトリィさが憎い。「山」とか「牛」などとは一線を画す。山はせいぜい三流誌の読モ止まり。一方、竹はパリコレを視野に入れている。Sophisticated. Incredible! Extremely fantastic!!!!!
たけかんむりになると、3画目がひっそりとした点に変わり、6画目が短い左払いになる。スナップを効かせて払う! この6画は全てが短い点画にも拘わらず、それぞれが個性を迸らせている。たけかんむり最高。たけかんむりこそ神。神という漢字にはたけかんむりを付けた方が良い。
たけかんむりが好きというからには、たけかんむりの漢字をありったけ挙げられるようにしておかなくてはいけない。そう思い立って記憶の限り列挙しようとしたのだが、ま~~出ない出ない。10個も出なかった。たけかんむり好きの名折れである。名折れ過ぎる。ナオレ=スギル(1403-1449)。
そこで、たけかんむりの漢字一覧を眺めながら、人の名前を作ることにした。こうすれば覚えられるだろう。効率がよい。
篠笛 篳篥(しのぶえ・ひちりき)
— イルリキウム/43Tc (@I_verum43) 2022年9月5日
──西尾維新作品に出てきそうな人物名のたとえ。
籠筵 篝(かごむしろ・かがり)
— イルリキウム/43Tc (@I_verum43) 2022年9月5日
箆簑篩 筍(へらみのぶるい・たけのこ)
籠筵ちゃんはマジで西尾維新作品に出てきてもおかしくないと思っている。
ちなみに、手元の『漢字源』では、竹部にざっくり300くらいの親字が挙げられていた。どれどれ……
【簺】サイ 古代のゲームの名。双六の類。
【簋簠】キホ 簋と簠。神に供える穀物を盛る円形と方形の二つの祭器をあわせていうことば。
知らねぇ~~~~~!!!!!!!
なんで簠がJIS第3水準で、簋が第4水準なんですかぁぁ!!?!?!?!
『BLEACH』原作最終章にあたる、千年血戦篇のアニメ放映が迫っている。
私は一番好きな漫画を問われたら高確率で『BLEACH』を推挙する男である(本来、好きな〇〇が確率で決まってはいけないのだが)。腹の立つ上司が現れたときに、いつでも重力の奔流で圧し潰すことができるよう、黒棺は過誤なく詠唱できるようにしている。
BLEACHの魅力のひとつは、キャラクタや技・用語の名付けにあろう。久保先生は各国の響きの良い単語などを収集していることを明かしている。その名付けに懸ける熱意は、執念と言って差し支えない。
千年血戦篇はそれはもう私の性癖が現れては現れ、次から次へ現れたかと思ったらまた現れる、快感地獄のようなチャプタであった。それは、私が2年に亘って勉強していたドイツ語を主に用いる種族・滅却師(クインシー)がメインに据えられた物語であることにも起因するが、つよつよクインシー軍団の「星十字騎士団(シュテルンリッター)」の面々があまりに多国籍軍である、ということの影響が大きい。これまで登場した敵キャラたちも、色々な国の名前から引っ張ってこられてきてはいたものの、シュテルンリッターのように30人弱がまとまった集団において、これほどヴァラエティに富んだ名前が散りばめられていたのは初めてであったように思う。
だって、エス・ノト Äs Nödtって人と、蒼都 Cang Duって人と、ユーグラム・ハッシュヴァルト Jugram Haschwalthって人が同じ集団にいるんだよ? エス・ノトのスウェーデン感すげぇな。国連か?
そんな中で私が一番好きなお名前は、何を隠そう、グレミィ・トゥミューである。
戦闘自体ももちろん好きで、更木vs.グレミィは屈指の名カードとしてファンの間でも評価されているところではあるが、それどころではない。トゥミューである。綴りはThoumeaux! フランス系のケイジャンにある名前の語尾だ!!
確かにゾマリとかもそうだったよ? ルルー Rureauxだもんな。だけどあいつはなんかホラ……違ってだな……。
これがそそるのは、-eauxの発音は「オー」であるはずなのに、トゥミ"ュー"と読ませているところだ。どちらかといえば、-euxならば「ゥー」に近い。だがそうしていない。横文字表記でも、カタカナ読みでも、最もオサレな綴りを選んでいるに違いない。グレミィのルックスにぴったりくる。あーそそりますね。濡れる。だからゾマリは違うんだよ帰れって。
あ、戦闘だけで言ったらもちろんマユリvs.ペルニダが超楽しみです。絶対泣くわ。