イルリキウムです。
まず、前記事のタイトルに誤りが含まれていたので訂正した。
誤:「~2013.4-2015.3~」
正:「~2013.4-2015.2~」
すなわち、2015年の3月の話をまるっと飛ばしてしまっていたのだ。
この月に触れずして、私がWUGにのめり込んでいった経緯を語ることは出来ない。
てなわけで、本記事はそこから始めよう。
※①はこちら↓
2015年
3/1 Sun.
アニマルだけどイベントやらせてください!
@全電通ホール
キャラソン全種購入者対象に開かれたトークイベント。
初ライブ、初サイン会を経験したばかりの私は、こうした抽選でのトークイベントも無論、初体験だ。
しかし実は、この日の昼に私は予定を抱えていた。
何かと言うと、1月、盛会裏に終了した成人式後の同窓会を縁の下で支えた……もとい、四方八方肘鉄砲に奔走してなんとかかんとか形にした幹事一同による、打上げという名の愚痴の言い合いである。
問題は、この打上げの予定を組んだのは、代表である私だったという点だ。
イベントに申し込んだことを忘れて。
当選ハガキをポストに見つけた瞬間、「嬉しい」より「マズい」が先に立った。
それほどに私は、イベントに申し込む際の一連の流れに、慣れていなかったのである。
申込みから当落発表まで、それなりの「遊ばされ期間」があることを、押えておかなくてはならなかった。
私は、"止まったら死ぬ"回遊魚かつ、"空いたところに予定を捩じ込む"見切り発車的な生活を得手としている。そのせいで、和泉元彌よろしく、まんまとトラップカード「ダブルブッキング」にハマったのである。
不幸中の幸いは、トークイベントは2回目のみの参加だったというところ。
15時に東京ならば、なんとかなる!
私は、打上げの時間をやや早め、余剰金を会計担当の同級生に託し、皆に平謝りしながら東京へと上った。
(聞いたところによると、その後彼らはカラオケにしけこんだらしい。いいなー)
サイン会にて知り合ったN氏と、会場で落ち合う。
どうやら彼は1回目も参加していたらしい。
ホールに入ってみると、ステージからの距離は、ライブより近くサイン会より遠く。
内容においても、パフォーマンスに熱狂するライブや、視床下部が大暴れする接近イベとは全く趣が異なっていた。
そこそこの距離で、落ち着いたトーク。副交感神経が優位となる。
なるほど……、これはこれで良い。
このとき私は、イベント沼に片足を突っ込んだのであろう。
3/1 Sun.
ACZで"かや誕"お祝い!「いいじゃん、やろうよ!」
@アニメイトAKIBAカルチャーズZONE
詳細は、まみドムさんがtogetterでまとめてくださっている↓
かつてのアニメイトACZさんにはワグナーの店員さんがいらっしゃったようで、メンバーが誕生日を迎える度に、
「店内放送を使って『7 Girls War』を流し、集結したワグナーが光る棒を振りまくる」
などという常識の箍が取っ外れた企画を開催してくださっていた。
「振りまくろう!」って触れ込みにも拘わらず、結局コールもするわけで、他のお客様方はもう何事か、これがアキバか、と恐れ慄いていたに違いない。
何せこんなやり取りがあったほどだ。
そういえばアニメイトACZのかや誕イベント、外国から来たっぽい女性の方が「何やってるの?」と質問してきたので適当な英語で返したけど、本人は不在なんですよと言ったら不思議そうな顔してた
— Takayuki KUSANO (@tkusano) March 1, 2015
さて、あの日の私。
トークイベント終了後、そのままN氏とACZへ向かう。
そういえば先程のイベントで、本人に向かってバースデーソングを歌い、サイリウムの蠟燭消しに協力した。
なのにその直後、本人不在の中で、再び推しの誕生日を祝う。
……ありがたき幸せじゃん。
(まだその曲はこの世に生まれていません)
かやたんと企画関係者に感謝を込めて、緑を灯したブレードを振りまくった。
この日、特典として購入したかやたんハメパチキーホルダーは、今も私の鞄で揺れている。
そして幸せそうにワグポーズを決める私の姿は、フリー素材と化してネットの海を漂流している。
3/7 Sat. -/8 Sun.
「ソロでイベント、やらせてください!」
@原宿ASTRO HALL
断っておくが、私はこのソロイベに参戦していない。
N氏がチケットを融通出来ると持ちかけてきたので、小躍りしながらかやたんの回に行こうとしていたのだが、そうもいかなくなる。
3/2に、小児慢性特定疾病(いわゆる小児領域の難病)に罹患していた従兄弟が、旅立ってしまったのである。
家族含め親戚一同は、イベント行ってきなよ、と声をかけてくれたがしかし。
当時の私は20歳。医学に目覚めたばかり。
ヒポクラテスの「常に患者の健康を第一の関心事としなさい」という言葉が私を引き留めた。
なんとスレていない若者だろうか。
という事情で、N氏にはお断りの一報を入れ、私はソロイベを諦めた。
そんな私にN氏は、イベントの感想を教えてくれたり、パンフレットを買ってきてくれた。本当に感謝しかない。
ソロでのイベントは未知数だったが、彼のレポートや他のワグナーさんの反応を聞く限りでは、予想を上回る神イベだったらしい。
この頃から、WUGちゃんたちはギュンギュン進化していたのだろう。
ちなみに、このパンフレット誌面のアンケートにて、奥野香耶女史はこう答えていた。
「Q. じつは『誰にも負けない!!』と密かに思っている事」
「A. コンクリートと話す」
好きが過ぎる。
(その曲もまだ生まれていません)
3/9 Mon.
オフィシャルファンクラブ正式サービス開始
私がファンクラブなんて代物に入ろうとは、大学入学当時の私にとっては信じられないことだったが、
「定期的にお金を払って活動を支えたい」なんていう意識よりも先に、「ファンだから! ファンだから!」と勇み足で会員登録をしたことは、更に信じ難かったであろう。
とは言え、月で割ったら500円にも満たない。生協の弁当+飲み物程度だ。
それで、彼女たちのビデオを観られるのだ。
嗚呼、便利な世の中に生まれたものだナァ(こんな風にしょーもないことを思う程度には、冷静な思考力が失われていた頃でもある)。
4/25 Sat.
Wake Up, Best! 発売記念イベント
@青学アスタジオ
3年生に進級することは、ひとつの単位も落とせない専門科目の奔流に呑み込まれることを意味する(落とせば即留年)。
基礎医学の知識を叩き込まれる。講義と試験を繰り返す。
卒業まで漕ぎ着けるために、暗記偏重のあまり賢くない勉強法にシフトする必要があった。
そんなストレスに呼応するように、私はシンデレラガールズのCDを片端から購入していた。
アニメに合わせて、週1ペースでリリースされるシングル。メイトで予約する私。
完全にカモである。
そんな中でのWUG案件。すばら。
舞い上がっていた私は、自宅から40分ほど移動した乗換駅にて、とんでもないミスに気付く。
イベント参加券を、忘れていたのだ。
いやいや普通最初にそれ確認するよね? と自問する。答えはYes。
じゃあなんで忘れたの? と次いで自問する。答えは舞い上がっていたから。
恥を忍んで自宅に連絡をすると、家族が持ってきてくれるという。
私も、こうして困っている人を助けられる人間になろう。イルリキウムはそう決意した。どっとはらい。
無事に参加券を我が手に収め、意気揚々と会場へ向かうも時間はギリギリ。
私と同じく、滑り込みセーフで入場したワグナーさんと「アブナカッタネー」とへらへら笑い合った。
このイベント、楽曲人気投票の結果発表なる一面も持ち合わせていた。
みゅーのうーにゃーがランクインしてどよめくワグナー。
だが、それよりも問題は、握手会の方だ。
サプライズ的な楽しみを得ようとしていた私は、イベント内容を確認せずに赴いていた。
握手会があることも、その場で知ったのである。
これはマズい。
ノープランで突撃しようものなら、会話が破綻する。7人もいるんだぞ。
サイン会のときは1人だった。それが7回分。
しかも握手ときたもんだ。
極限状態に陥ったら、無意識に数学の話をしかねない。
「マンデルブロ集合って素敵ですよね~」
いかんいかん。
放送に携わっている関係で、1,000人単位の人間の前で話したことはある。
NHKラジオの生放送に出演させていただいたこともある。
断言しよう。
握手会の方が緊張する!
後方にいたおかげで、プランニングする時間はある。
先ほど一緒に入ってきたワグナーさんと一緒に、何を話そうか計画を立てることにした。
どちらかが「あめんぼ赤いな青山吉能」というフレーズを呟いて、ツボってしまったので、
殿に陣取るよっぴーに2人連続でそれを仕掛けるという段まで決まった。
そしてやって来る出番。
大丈夫だ。7人分の会話のネタは作った。
迫るみゅーちゃん。
高「わ~! こんにちわぐー!」
???
とてもかわいいですね???
イ(スパーン!)
脳内でショートする音が聞こえた。終わった。
その後はぼんやりとしか憶えてない。
何を話したか、どんな表情だったか、記憶の中にはあるのだが、それが現実だったのかあるいは私が後に形成した偽りのイメージなのか判然としないのだった。
なお、よっぴーに「あめんぼ赤いな青山吉能」をお見舞いすることだけは成功した。
私の後ろで、「またかよ!!」とツッコんでいるよっぴーの声が飛んできたので、彼も上手いこと言えたのだろう。
7/19 Sun.
ACZななみん誕
@アニメイトAKIBAカルチャーズZONE
5月のよぴ誕には参加できなかったので、かや誕ぶりのACZ。
今回は、売り場のど真ん中ではなく、端っこのスペースでの開催だった。
さすがに無理があったのだろうか。頑張ってくれてありがとうございます。
8/8 Sat.
2ndツアー「行ったり来たりしてごめんね!」
@舞浜アンフィシアター
ここまで、エッセイをつらつら綴るなんて野暮なことをしてきたので、
今頃、ツアーの感想をつらつら述べるなんて野暮なことはしない。
2015年は割合、余裕があった年だと言える。
その時間的・経済的余裕に加えて、彼女たちと直接話せる機会があったことも、私の行動を後押しした。
「思い立ったが吉日」タイプなので、やりたいと思った瞬間からはスピーディだ。
逆に、少しでも悩んでしまったらそのうじうじ感は遷延する。
この公演は、行くと決断するまでの時間が極端に短かった。
そういうときほど、楽しめるものである。
「WUGのライブは席の位置関係無しに最高だ。保証する」とはワグナーがよく使う誘い文句だが、私がこの言葉を真だと思えるのも、このツアーがあったからこそだと感じる。
9/27 Sun.
続劇場版・前篇『Wake Up, Girls! 青春の影』鑑賞
公開は9/25の金曜日だった。
急いで観に行くこともなかったので、週末に時間を取った。
12/11 Fri.
続劇場版・後篇『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』鑑賞
公開は12/11の金曜日だった。
急いで観に行く理由があった。
そう、翌日のためである。
12/12 Sat.
「Wake Up, Girls! Festa. 2015 Beyond the Bottom Extend」
@幕張メッセ
"Extend"と銘打たれている以上、その拡張前を把握しておかないわけにはいかない!
ソロイベに行った。リリイベも行った。非公式のイベントにも行った。ツアーに参戦した。映画を2本観た。
この年を締め括るイベントとして、ワグフェスにかける期待は尋常でないレベルに達していた。
と言っても。彼女たちは軽々とこちらの期待を上回る。
HOMEツアーに於いても、それは変わらない。
海外留学していたK氏に私が送りつけた感想を発掘したので、掻い摘んでみる。
・全体的に、「年末の一大イベント」感で楽しい
・賑やかなステージの中で浅兄の進行が冴えていた。下野が掛け合いの幅を広げてくれる
・ティーバッティング対決。絶対押すだろうな、という全ワグナーの懸念を裏切らずに押す
・かやたん「ふぇぇ、が、がんばる!」これでチケット代釣り合うくらい。本ライブのハイライトはここでした
・幕開けの【少女交響曲→地下鉄ラビリンス→極スマ】って流れは予想外で盛り上がった。気づいたらBtBに入っていて、後半はあっさりだったかも
・こなれた。もう少し、素人臭くて初々しい、危うい感じのみんなも好きだったけど
うむうむ。そういうライブだった。
当時の私は、ブログやTwitterに手を付けていなかったため、主に友人へのメールが主な記録の場であった。
どれだけ印象深くても、細かい部分は忘れていくものだ。エビングハウスもそんな研究をして例の曲線を描いているはずだ。
それゆえ、仔細を海馬が受け入れているうちに書き付けておくことは、好きなものを思い出したくなった未来の自分のためでもある。
このエントリーも、その一環なのである。
(③に続く)
2/18訂正:
・「小躍りしながらかやたんの会」→「小躍りしながらかやたんの回」